「意識と無意識の天秤」 ~意識を使うボディーワーク~

2016/11/15

投稿者:西村 晃

理学療法士/メンタルケア心理士
総合病院のリハビリテーション業務に携わる傍ら、人間の健康や自己治癒力に対するさまざまな治療概念や治療体系を学び、それらを研鑽し続ける。
心理にも興味があり、慢性疼痛と心理の関係、スポーツと心理の関係について探究しています。

人間は体の細部に意識をむけて、今どのように身体が動いているのか認識しながら動くことができます。しかし、スポーツの場面、特に競技中にはいちいち筋肉や関節の動きに意識を巡らせることはありません(ほとんどありません)。考えを巡らせながらおこなう余裕なんてないからです。では普段の日常ではどうでしょうか?歩いたり階段を登ったりする際に関節や筋肉の動きを意識するでしょうか?そうです、日常でもいちいち意識しませんね。

普段は無意識的に動いているのに、なぜボディーワークでは筋肉や関節の動きに意識をめぐらせるのか?何より、無意識的に動くことが多い人間にとって意識的なボディーワークは役に立つのでしょうか?

答えは・・・大いに役立ちます! それはなぜか?

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普段、人間は自分が使いやすい筋肉と関節を使いやすいように使っています。その組み合わせは脳が勝手に選択しています。頻繁に使われる筋肉は強化され、使われない筋肉は衰退していきます。これは自然の摂理です。よく使われない道は雑草だらけになっていくのと同じです。目的地に到達するためには様々な事態に備えて、いろいろな道順を覚えて、その道をいつでも通れるように整備しておくことが重要です。

ボディーワークがこの道路を整備していくことにあたります。整備をしていつでも使えるようにしておけば、様々な動きに対応できます。これは競技成績を向上させる要素でもあります。

また、普段使われにくい筋肉を使っておくことは多用されすぎている筋肉に休息を与えることにもなります。これは怪我の予防につながりますね。

まとめると

「トレーニングやボディーワークの時は“意識”重視で行い、試合開始となったらごちゃごちゃ考えずに本能に任せて“無意識”的に動く」こんな天秤の使い方がよいでしょう。

<理学療法士・メンタルケア心理士:西村 晃>

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